商業施設内の窓口で住宅ローンを相談する家族のイメージ

イオン銀行が2026年7月の住宅ローンの金利を発表しました。

 

さっそく、2026年7月のイオン銀行の住宅ローンの金利を確認していきましょう。

イオン銀行は「金利の低さ」で選ばれる銀行ではありません。ネット銀行と比べれば金利は高めですが、店舗で相談でき、団信の選択肢が5つあり、イオングループでの買い物割引まで付く——この総合力が持ち味です。金利上昇局面では、金利の数字だけでなく団信の上乗せや付帯サービスまで含めた実質的な負担で比べる意味が大きくなります。

イオン銀行の2026年7月の金利

  変動金利
(金利プラン)
10年固定金利
(当初固定金利プラン)
新規年1.040%年3.430%
借り換え年1.130%年3.430%

※変動金利は「金利プラン」、10年固定金利は「当初固定金利プラン」の金利です。他の金利タイプの金利を含む最新の金利は、必ずイオン銀行の公式サイトなどで発表されている金利を確認してください。

 

表示金利にプラスされる条件を先に押さえる

イオン銀行の金利を見るときに見落としやすいのが、表示金利に上乗せされる条件です。

  • 新規借入の変動金利は、物件価格に対する借入比率(80%以内/80%超)で適用金利が変わります。頭金2割を用意できるかどうかが分かれ目です。
  • 借入期間が35年超〜50年以内の場合、金利プランの金利に年0.1%が上乗せされます。
  • 加入する団信の種類によっても上乗せがあります(後述)。

また、事務手数料は定率型と定額型から選べるのがイオン銀行の特徴です。借入額と借入年数によって有利な型が変わるため、シミュレーションで比べてから決めてください。

 

ネット銀行など人気の住宅ローンはイオン銀行より低い金利を提示していることが多く、金利の絶対水準で勝負している商品ではありません。一方で、全国の店舗で相談でき、WEBで申し込んだ後に店舗での契約へ切り替えられる柔軟さは、ネット完結型にはない安心感です。

イオン銀行の住宅ローンの特徴は?

全国のイオンモールに店舗を構えるという展開のしかたが特徴的なイオン銀行ですが、住宅ローンにもいくつか固有の強みがあります。

契約者特典「イオンセレクトクラブ」でイオングループの買い物が毎日5%OFF

イオン銀行の住宅ローンの最大の特徴が、契約者特典「イオンセレクトクラブ」です。住宅ローンを契約すると、イオングループの対象店舗での買い物が、セレクトクラブカードのクレジット払いで毎日5%OFFになります。

 

食費・日用品・衣料品といった毎月必ず出ていく支出に効く割引なので、新居の近くにイオンがある家庭では実質的なリターンが小さくありません。ほかにセレクトクラブ定期預金の店頭表示金利に年0.3%(税引前)を上乗せする特典などもあります。

※対象ローンの借入れおよびイオンセレクトクラブの入会には所定の審査があります。割引対象となるイオングループ店舗・商品など特典の詳細は、イオン銀行の店舗または公式サイトでご確認ください。

 

団信は5種類から選べる。全疾病団信は上乗せ0%

イオン銀行は団信を5つのプランから選べるのが強みです。保証料・一部繰上返済手数料は0円で、一般団信の保険料もかかりません。上乗せ金利は次のとおりです。

団信プラン上乗せ金利(年利)主な内容・加入条件
一般団信なし(0円)死亡・所定の高度障がい状態で残高0円
全疾病団信なし(0円)病気やケガによる所定の就業不能状態に備えられる。上乗せなしで付帯できる
がん保障付団信0.1%所定のがんと診断確定で残高0円。上皮内がん・皮膚がんの一時金30万円あり。がん関連の保障は保険加入日(借入日)の91日目から開始
8疾病団信プラス0.3%3大疾病+5つの重度慢性疾患による就業不能を保障し、非自発的な失業(勤務先の倒産・会社都合の解雇など)への補償も付く。上皮内がん・皮膚がんの一時金30万円あり
ワイド団信0.3%引受基準緩和型。保障内容は一般団信と同一。融資実行時 満50歳未満・完済時 満80歳未満が条件

2026年7月時点。出典:イオン銀行 公式(住宅ローン/ワイド団信付住宅ローン/8疾病保障プラス付住宅ローン/がん保障付住宅ローン)。上乗せ金利・保障内容・加入条件は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。

イオン銀行の住宅ローンで選べる5種類の団信について上乗せ金利を比較した棒グラフ
一般団信と全疾病団信は上乗せ0%。ワイド団信は融資実行時 満50歳未満・完済時 満80歳未満が条件です。

ここでの要点は「全疾病団信が上乗せ0%で選べる」ことです。疾病保障を付けるには金利上乗せが必要な金融機関が多いなか、就業不能への備えを追加コストなしで確保できるのは実質的なメリットになります。

上乗せ0.3%は金額にするといくらか

「たかが0.3%」と考えると判断を誤ります。当編集部が各行公式サイトで実測した2026年7月適用金利をもとに、3,000万円・35年・元利均等・ボーナス返済なしで試算すると、金利年1.040%なら月々85,246円、年1.330%なら月々89,377円です。

金利差0.29%で月々およそ4,100円、35年の総額ではおよそ170万円の差になります(諸費用は含まない金利のみの当社試算。変動金利は全期間金利が変わらないと仮定した概算です)。

 

つまり、8疾病団信プラスやワイド団信を選ぶかどうかは、「170万円前後を払ってその保障を買うか」という判断になります。保障の中身と自分のリスク(家計に占める住居費の比率、共働きかどうか、他の保険の有無)を並べて考えてください。

対面での相談・手続きが可能

全国の店舗で住宅ローンの専門スタッフに窓口で相談できる体制が整っていることも、イオン銀行の住宅ローンの魅力の1つです。インターネットで申し込んだ場合でも、店舗での申込に切り替えることができます。

 

イオンモール内の店舗なら買い物のついでに立ち寄れる立地で、営業日・営業時間も一般的な銀行窓口より長く設定されています。住宅ローンの審査を急ぎたい場合や、返済中の条件変更・繰上返済の相談がしやすいのは、借り入れから完済までの長い付き合いを考えると軽視できない要素です。最新の営業時間・取扱店舗は公式サイトでご確認ください。

イオン銀行の店舗

持病がある人向けのワイド団信も用意

イオン銀行の住宅ローンは団信への加入が必須ですが、健康上の理由で一般団信に加入できない人向けにワイド団信付住宅ローンを用意しています。高血圧症・糖尿病・肝機能障害といった持病がある人でも加入できる場合があり、保障内容は一般団信と同一です。

 

利用には年0.3%の金利上乗せが必要で、融資実行時の年齢が満50歳未満・完済時の年齢が満80歳未満という条件があります。50歳以上の人はワイド団信を選べない点は、他行と比較するうえで押さえておきたい制約です。

 

健康診断で指摘や経過観察があった場合でも加入できることがあります。加入可否は病名だけで決まるものではなく保険会社の個別審査になるため、告知書には事実をありのまま正確に記入して申し込んでみるのが現実的です。

※ワイド団信にも加入できない場合は住宅ローンを利用できません。その場合は団信への加入が任意である【フラット35】(SBIアルヒの【フラット35】やスーパーフラットなど)の利用を検討してください。イオン銀行自身も【フラット35】を取り扱っています。

 

イオン銀行の住宅ローンに関するよくある質問

Q. イオングループで買い物をしないと、イオン銀行を選ぶ意味はありませんか?

A. 5%OFFの価値は生活圏に左右されるのは事実です。ただしイオン銀行には店舗相談・全疾病団信の上乗せ0%・事務手数料の型を選べることといった特徴もあります。買い物割引を「おまけ」と考えたうえで、金利と団信で比較して納得できるかを基準にしてください。

Q. 頭金がなくても借りられますか?

A. 借入比率が物件価格の80%を超える借り入れにも対応していますが、80%以内の場合と適用金利が変わります。頭金を2割用意できるかどうかで金利が変わる構造なので、可能な範囲で自己資金を厚くしたほうが有利です。

Q. 返済期間を40年・50年にすると金利は上がりますか?

A. 上がります。借入期間が35年超〜50年以内の場合、金利プランの金利に年0.1%が上乗せされます。月々の返済額を抑えるために超長期を選ぶと、金利面では逆風になる点を織り込んでください。

Q. 50歳を過ぎていますが、疾病保障を付けられますか?

A. ワイド団信は融資実行時 満50歳未満が条件です。他の疾病保障付団信にも年齢条件があるため、50歳以降に借りる場合は選べる団信が限られる可能性があります。加入できる団信の種類は申込前に必ず確認し、足りない保障は民間の医療保険・就業不能保険で補う設計も検討してください。

Q. 契約後に団信の種類を変更できますか?

A. できません。団信を選べるのは住宅ローンの契約時のみで、契約後に種類を変更することはできません。ただし、他の金融機関へ借り換える際は改めて団信を選び直せます。返済期間は数十年におよぶため、契約時点のライフステージだけで判断しないことが大切です。